ロクシナイ川と北ウブシ川氾濫被害のお見舞い
8月は、天塩町に低気圧が停滞し甚大な被害をもたらしました。速やかな復興を願っております。過去には札幌やその近郊でも甚大な被害をもたらした水害事故がありました、昭和56年の通称56水害です。
水害時の私の経験を少しお話いたします、この年の4月代理店養成のため研修社員として保険会社に入社しておりました。
8月12日幌向北団地という団地に被害調査のため入る一行に同行することになりました、途中江別を抜けたあたりから、あちこちに流木があり、低い場所は流木が折り重なり水田なども押しつぶされていました。重機に先導されながらジグザグに国道を走り団地の公民館にて聞き取りを致しました。
豊幌方面から押し寄せた水が、遠くでキラキラ光っていたと思う間もなくアッという間にベランダまで押し寄せてきたそうです。慌てて2階に駆け上がり救助を待つこと半日、自衛隊によって窓から救出され九死に一生を得る、だったようです。
損害程度ですが侵入口付近は床上45㎝~60㎝ほどでしたが出口側内壁は床上120㎝~140㎝の高さまで浸水していました。さらに、被害調査の折天井からも水滴が落ちてきたのです、鑑定の方曰く、寒冷地特有の断熱材による浸透圧現象で、グラスウールが水を吸い上げてこのような現象になったようです。
思った以上に損害もひどく、2週間余りは私も協力して昼夜問わず夜中まで、水を吸って重くなった畳の撤去、床のはがし、泥土の撤去、内壁の撤去、細菌カビ予防の石灰散布、当時はボランティアなる制度もなく大変な2週間でした。
最近は災害が多く、さらに建築費・人件費の高騰により火災保険料も値上がりし補償内容で水災不担保とする方も増えていますが、安易に契約することなくハザードマップなどを参照にご契約いただきますようお願いいたします。
札幌手稲店
三浦